アントレプレナー達よ、次のステップは何だ? グローバルコース高2生・ボストン研修報告
3/14(火)~20(月) グローバルコースの生徒を対象にボストン研修が実施されました。
生徒たちは高校1年生から2年間かけて総合探究の時間を中心に起業家精神を育成するProject:LEAPに取り組んできました。高校2年生の1年間かけて社会課題についてビジネスプランを作り、検証し、ビジネスコンテストにも積極的に参加しながらフィードバックを得てプランを磨いてきました。
ボストンではCIC(Cambridge Innovation Center)を訪れ現地の起業家から直接ビジネスプランへのフィードバックをもらいました。
部活動の課題解決の提案をするチームは日本特有の「部活」という考えがなかなか伝わらず、日本とアメリカの文化の差を調整していました。日本から出て課題解決の提案をすることではじめて、自分たちの文化とは違う視点に気がつくことができました。加えてジェスチャーやアイコンタクトといったプレゼンテーション(ピッチ)の伝え方もピッチトレーナーから学びながら最終発表会にむけて夜遅くまで練習を重ねました。
また、ボストンはMITやハーバード大学といった世界最高の大学が集まるアカデミックな街でもあります。生徒たちはボストン大学、MIT、ハーバード大学を訪れ、そこに通う生徒の講演を聞き、ハーバード大学では素材に加工を施すことで柔軟性を持たせるという応用科学分野の研究で筆頭著者を務めるKatia Bertoldi教授から講義を受けました。
中でも日本の切り紙の手法を用いた加工を施すという部分では、「柔軟性を活かして医療分野にも利用可能なのではないか」と質問する生徒もおり、興味津々でした。講義や講演を通して生徒達は将来海外の大学で授業を受ける具体的なイメージが持てたと話していました。
ボストンの投資家も審査員として加わる最終発表では、金融教育を変えるための金融すごろく、夢を持てない高校生のためのインターン、探究学習のサポートアプリなど日本で考えたビジネスプランの提案をしました。審査員からはどのようにしてマネタイズをするのか、持続可能なビジネスモデルを実現しているのか、法的な問題はクリアしているのかなどの鋭い指摘がありました。審査員とのやり取りも当然すべて英語でのやり取りでした。
高校生という多感な時期に最先端のイノベーションが集まるボストンで学ぶことで、生徒たちはこのような世界があるということを「知る」ことができ、自分自身の可能性を広げることができました。ハーバード大学のカティア教授も、CICで最終発表会のジャッジを務めてくれた投資家の方々も、生徒たちを対等な一人の人間として接してくれました。最先端のアカデミアの雰囲気に触れたことは何にも代えがたく、生徒たちにとっては新たな世界を知ることになりました。
また、グローバルコースの一期生として、本校の新たな扉を開いてくれたボストン研修でもあり、来年の二期生につながる道を示してくれました。
アントレプレナー達よ、次のステップは何だ?