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令和4年度高校卒業式が挙行されました

3月19日、高校卒業式が挙行され、227名が無事に卒業を迎えました!
コロナ禍による休校期間から始まった高校生活でしたが、無事にこの日を迎えました。 謝恩会の開催や吹奏楽部の演奏など、例年に近い形での式を挙行することができ、卒業生にとっては大切な一日となったと思います。ご卒業、誠におめでとうございます!

〜卒業の言葉〜
暖かな日差しとともに桜の蕾が膨らみ始め、春の陽気を感じられる季節となりました。本日は私たちのため、このような素晴らしい式を開いていただき、ありがとうございます。卒業生一同心より御礼申し上げます。本日、私たち 227 名は佼成学園高等学校を卒業します。
6年前の春、私たちは佼成学園に入学しました。これから始まる中学生活に期待を膨ら ませながらも、私はどこかで不安を抱いていました。しかし、優しい先生や先輩方、新しく出会った仲間たちのおかげで、そのような不安は自然と晴れていき、佼成学園中学校での3年間をとても充実したものにすることができました。所属した中学アメリ カンフットボール部では全国大会優勝を成し遂げ、部活動の仲間たちとは高校でもアメフト部に入部し、みんなで全国制覇を目指そうと固く誓い合いました。
そして 3年前、私は仲間たちとともに佼成学園高等学校に入学しました。しかし、そ の高校生活は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、入学式、オリエンテーション、文化祭など、ほとんどの行事が中止になってしまうというものでした。授業もすべてオンラインに切り替わり、ひとり画面と向き合う毎日で誰ともつながることができず、この先の高校生活が不安で仕方ありませんでした。2学期からは少しずつ通常授業 が再開されることとなり、久しぶりに担任の先生、クラスメイトと教室で顔を合わせ ることができた時には、心から安心したことを覚えています。
また、新型コロナウイルスは部活動にも大きな影響をもたらしました。せっかく中学生の頃から憧れていたロータスに入部したにも関わらず、高校最初の春季大会が中止になってしまい、オンラインのトレーニングばかりの毎日に心が折れそうになりまし た。それでも、仲間たちとの誓いを思い出し、一生懸命部活動に取り組みました。毎日朝早く起きて朝練を行い、眠い目をこすりながら授業を受け、授業が終わると夜の8時まで練習。そんな日々を過ごしていました。私たち高校アメリカンフットボール部は 全国制覇を目標に掲げ、その実現のため、一人ひとりが、そしてチームがどうすればよ いかを真剣に考えながら、日々練習に取り組んでいました。
そして迎えた高校2年生 のクリスマスボウル。私はここで高校最初の挫折を味わいました。先輩から引き継ぎ、 必死で追いかけてきた連覇というロータスの目標を叶えることができず、敗戦してしまったのです。私はこの悔しさを胸に来年は必ずロータスの仲間たちとともに全国一を奪還しようと心に誓いました。
しかし高校3年生に進級すると、次第に部活と勉強との両立が難しくなってきて、私 は部活の休部を考えるようになりました。このことを相談すると、母親は涙を流しながら反対しました。また、全国制覇を誓い合った仲間たちからも責められるのではないかと正直不安に思いました。
しかし最後には、両親は私の選んだ道を応援してくれ、部活動の仲間たちも「お前がどっちを選んでも応援するよ。たとえ受験を選んだとしても、それが終わったらいつでも待っているから」と背中を押してくれました。あのと き私の決断を尊重してくれた両親と仲間たちには感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございます。
そこからは一般受験の勉強をしつつも、総合型選抜で合格を決めて、一日も早く部活に戻ることを目標にしました。最初はなかなか思うようにはいかず、気持ちばかりが焦ってしまいました。 そのような中、私は第一志望校の合格発表日を迎えました。教室には部活動の仲間だけではなく、多くの友だちが集まってくれました。結果は「合格」。これまでの努力が報われたことに安心すると同時に、私の決断を応援してくれた 部活の仲間たちが、自分のことのように泣きながら喜んでくれたことが何よりも嬉しかったです。
私が受験を終えて部活に戻ったとき、アメフト部はクリスマスボウルに向けて猛練習をしているところでした。今まで迷惑をかけた分を少しでも取り戻そうと、私はみんなと練習に励みました。 そして試合の一週間前、ポジションコーチから突然スタメン に戻すと言われ、嬉しい反面、半年ぶりの試合が全国の舞台になることに緊張を覚えました。それからの毎日は、朝から晩まで練習に取り組み、隙間の時間ではプレーブッ クを読み込んで、仲間たちとの誓いを絶対叶えようと頑張りました。
そして迎えた高 3 のクリスマスボウル。前半 7 点ビハインドで折り返した時はどうなるかと思いましたが、後半全員の力で逆転して勝利をものにすることができました。中学の頃からの夢 を叶えられたときにはとても感動し、全員で泣きじゃくったことを覚えています。
私が高校生活において一番成長できたと思うことは、自分の進むべき道を自分で決め、 一歩踏み出す勇気を持つことができたということです。どのような道を選んでもその道が正解かどうかなんて誰にも分かりません。だからこそ、真剣に取り組み、本気で向 き合うことに価値があるのだと思います。この先、私たちの進む道にはいくつもの苦 難があることでしょう。それでも私たちは自分が選んだ道を力強く邁進していきます。
そして、これまで充実した毎日を送ることができたのは、やはり周りの人の支えがあったからこそだと思います。勉強はもちろん、人との関わり方や物事に対する姿勢について教えていただいた先生方、6 年間をともに過ごした同級生のみんな、そして何よ りも常に私のことを気にかけてくれ、いつでも味方でいてくれた両親には感謝しなければなりません。佼成学園での全ての出会いが、私を成長させてくれました。本当にありがとうございます。
最後になりますが、佼成学園の更なる発展を祈念して私の卒業の言葉とさせていただきます。